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葬儀社の選び方|後悔しない5つの基準と聞くべき質問

葬儀社の選び方|後悔しない5つの基準と聞くべき質問

葬儀社を選ぶとき、多くの方が同じところでつまずきます。何を基準に比べればいいのか分からない。

料金表を並べても、含まれるものが違うので比較になりません。「地域密着」「安心価格」といった言葉はどこの葬儀社にも書いてあります。結局、最初に電話がつながったところに頼むことになる。実際、そうやって決まることは珍しくありません。

先にひとつ、身も蓋もないことをお伝えします。これから挙げる5つを完璧に満たす葬儀社は、ほとんど存在しません。

式場が近いことを取れば、価格帯が変わります。担当者との相性を重視すれば、老舗とは限らない。安さを追えば、対応の柔軟性が削られることもある。基準同士がトレードオフの関係にあるからです。

だから本当に必要なのは、全部を満たす一社を探すことではありません。自分たちにとって何が一番譲れないのかを、先に決めること。それさえ決まっていれば、比較は驚くほど楽になります。

この記事では5つの基準と、それぞれで実際に電話口で聞くべき質問を挙げます。時間がない方は、最後の優先順位の整理表だけ見ていただいても構いません。

基準1|希望する葬儀ができるか

当たり前のようでいて、最初に確認すべきはここです。

直葬、一日葬、家族葬、参列者の多い一般葬。希望する形式に対応しているか。予定している参列人数が入る式場を持っているか。そして宗派の作法に対応できるか。

宗教儀礼は特に確認しておきたい部分です。菩提寺があるなら、その宗派の作法に沿えるかどうかで当日の進行が変わります。菩提寺がない場合、あるいは僧侶をどう手配すればいいか分からない場合も、相談に乗ってもらえるかを聞いておくと安心です。

聞くこと:「〇〇宗の作法に対応できますか」「菩提寺が無い場合、僧侶の手配はお願いできますか」

公営斎場を使うなら、制約も一緒に確認する

「公営なら安い」は事実ですが、安さの裏には必ず制約があります。

分かりやすいのが河内長野市営斎場「金剛霊殿」です。この施設には、事前に知っておかないと当日困る制約が3つあります。

制約内容
① お通夜ができない通夜を行うための設備・利用区分がありません。通夜をするなら、民間の式場か寺院を別に押さえることになります
② お別れは25人程度まで告別収骨室の収容は25人程度です。「20名くらいだから大丈夫」と見込んでいても、当日思ったより来られると入りきりません。しかも火葬室が動く枠は1日2つだけで、希望する日時が取れるとは限りません
③ 式の進行は、利用する側で用意する金剛霊殿は場所を貸す施設です。市や指定管理者が式の進行を担当することはありません

③はとくに誤解されやすいところです。「自分たちで」と言われると、遺族が自分の手で司会をしなければならないように聞こえますが、そういう意味ではありません。施設側が進行を担当しないので、利用する側で用意してください、という意味です。葬儀社に依頼して進行してもらうことも、この「用意する」に含まれます。

もうひとつ、御所市斎場「かもきみの杜」の葬祭場は、その斎場で火葬する場合に限って使えます。

施設によって、できることの範囲がまったく違うのです。安いから公営、と決める前に、その施設で自分たちの望む式ができるのかを確かめてください。葬儀社に「この斎場でこういう式はできますか」と聞けば、答えられるはずです。

金剛霊殿の制約については、金剛霊殿の3つの制約|通夜ができない・25人まで・進行は自分たちで手配で詳しく解説しています。

基準2|サービス内容

どこまでを任せられるか。葬儀社によって業務範囲は思いのほか違います。

搬送、安置、打ち合わせ、そして葬儀後のサポート。これらを一括で引き受けるのか、一部は自分たちで動く必要があるのか。

深夜・早朝のご逝去では、電話がすぐつながるかどうかが決定的です。日中だけの受付という葬儀社もあります。真夜中に病院で「搬送先を決めてください」と言われている状況で、翌朝まで待てるかどうか。想像してみてください。

公営斎場を使う予定なら、その予約や書類手続きに慣れているかも重要です。金剛霊殿のように前日午後4時という書類の締切がある施設では、慣れていない葬儀社だと段取りが遅れます。

聞くこと:「深夜でも電話はつながりますか」「〇〇斎場の予約手続きも代行してもらえますか」「搬送だけ先に依頼して、打ち合わせは翌日にできますか」

基準3|価格

価格の確認では、金額の大小より総額が事前に見えるかどうかを見てください。

プランごとの総額が示されているか。「追加費用が出やすいのはどこか」を説明してくれるか。見積もりの内訳が読めるか。

そして、最も見落とされやすいのがここです。葬儀社に払うお金と、斎場に払うお金は別物です。

プラン料金に火葬場の使用料は含まれていません。市営斎場を使うなら、その使用料は自治体に直接納めます。プラン料金だけで予算を組むと、後から必ず足りなくなる。この2つを分けて説明してくれる葬儀社かどうかは、誠実さを測るひとつの目安になります。

もっとも、安さを最優先すれば失うものもあります。式場のグレード、対応の柔軟性、担当者がつく時間。何を削ってでも価格を抑えたいのか、多少高くても内容を取りたいのか。ここは価値観の問題で、正解はありません。

聞くこと:「提示された総額に、含まれていない費用はありますか」「火葬場や式場に払う金額は別途いくらですか」「割引がある場合、適用条件と期限を教えてください」

経済的に厳しい場合

生活保護を受給されている方には「葬祭扶助」、国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者が亡くなった場合には「葬祭費」という制度があります。

支給額も条件も、自治体や加入している制度によって異なります。まずはお住まいの市町村の担当窓口へお問い合わせください。あわせて、葬儀社側にもこうした制度を使った施行の経験があるかを聞いておくと、手続きがスムーズです。

基準4|事業継続年数

長く続いていることは、それ自体が何かを保証するわけではありません。ただ、地域の慣習をどれだけ知っているか、火葬場や寺院との連携がどれだけ効くかの目安にはなります。

創業からの年数。その地域での施行実績。地域の公営斎場や寺院とのつながり。この3つを聞いてみてください。

ただし、老舗が常に良いとは限りません。組織が大きくなるほど担当者の裁量は狭まりますし、決まったやり方から外れにくくなることもあります。歴史の長さより、目の前の担当者の対応の速さと相性を取る。そういう選び方も十分にあり得ます。

聞くこと:「創業から何年ですか」「この地域での施行実績はどれくらいですか」

基準5|第三者機関の評価・行政との連携

自己申告以外の評価があるかどうか。ここを見ておくと、判断材料が一段増えます。

業界団体による格付けを受けているか。自治体が認定する「規格葬儀取扱葬儀社」に指定されているか。これらは葬儀社が自分で名乗れるものではなく、外部が与える評価です。

ただし、ホームページに書いてあるだけでは意味がありません。どの機関から、いつ、どんな内容の認定を受けたのか。そこまで聞いてください。認定証の提示を求めても構いません。答えられない場合、その表示は何を根拠にしているのか、という話になります。

一方で、認定がない葬儀社が劣るわけでもありません。認定の取得には手間もコストもかかるため、小規模でも評判の良い葬儀社があえて取っていないケースは普通にあります。あくまで材料のひとつです。

聞くこと:「業界団体からの認定はありますか。取得時期と有効期限を教えてください」「自治体の規格葬儀の指定を受けていますか」

規格葬儀という制度そのものについては、規格葬儀とは|補助金ではない自治体の葬儀制度の仕組みで解説しています。

自分の優先順位を整理する

ここまで読んで、5つのうちどれが一番大事かは見えてきたでしょうか。

紙に書き出してみてください。頭の中だけで比べようとすると、電話をかけているうちに分からなくなります。

基準重要度(高・中・低)自分たちにとってのメモ
1. 希望する葬儀ができるか
2. サービス内容
3. 価格
4. 事業継続年数
5. 第三者機関の評価・行政との連携

全部に「高」をつけたくなりますが、そこを我慢して差をつけるのがこの表の使い方です。譲れないものが1つか2つに絞れていれば、複数社に電話をかけたときの判断が速くなります。

この表は印刷して、電話をかけるときのメモとして使えます。


参考|市民葬祭メモリオの場合

最後に、上の5つに当社がどう答えるかを載せておきます。他社と比べるときの材料としてお使いください。

基準当社の状況
1. 対応できる形式直葬・お別れ葬・一日葬・家族葬の4プラン。和歌山県橋本市に「天雫はしもと」「天雫りんかん」の2式場を運営
2. サービス内容24時間365日受付(0120-59-4145)。搬送のみの依頼にも対応
3. 価格プラン別の総額を公開。事前相談・資料請求で直葬50%、その他3プラン約35%の割引
4. 事業継続年数創業55年以上と公表
5. 第三者評価・行政連携JECIA五つ星優良葬儀社、橋本市・河内長野市・五條市が認定する規格葬儀取扱葬儀社と公表

出典:市民葬祭メモリオ公式サイト(2026-08-25確認)


この記事について
最終確認日:2026-08-25
対象範囲:葬儀社をお探しの方向けの、地域を問わない選定基準です
出典:市民葬祭メモリオ公式サイト、河内長野市営斎場 金剛霊殿

執筆:市民葬祭メモリオ 編集部

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