お葬式コラム

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金剛霊殿の3つの制約|通夜ができない・25人まで・進行は自分たちで手配

金剛霊殿の3つの制約|通夜ができない・25人まで・進行は自分たちで手配

「市の斎場なら安く済むはず」

そう考えて河内長野市営斎場「金剛霊殿」を調べ始めた方が、打ち合わせの席で初めて知る事実があります。この斎場では、お通夜ができません。

安いことは事実です。市民であれば火葬室の使用料は2万円。民間の式場を借りることを思えば、比べものにならない金額でしょう。ただ、その安さには理由があります。金剛霊殿は「式を執り行う場所」ではなく、あくまで火葬を行う施設として設計されているからです。

事前に知っていれば、選び方を組み立て直せます。知らずに進めると、日程が迫ってから式場を探し直すことになる。この記事は、後者を避けるために書いています。

押さえるべき制約は3つあります。①お通夜ができないこと、②お別れができるのは25人程度までで、しかも火葬室の枠が1日2つしかないこと、③式の進行は施設側では行わないこと。順に見ていきます。

1つめ|お通夜ができない

河内長野市の公式ページには、はっきりとこう書かれています。斎場では簡単な葬儀はできるが、お通夜は行えない、と。

金剛霊殿でできるのは、告別収骨室(お別れ室)を使った簡易な告別式だけです。故人と近しい方々でお別れをして、そのまま火葬へ、という流れになります。

裏を返せば、通夜を含む形を望むなら、金剛霊殿だけでは完結しません。前夜に親族が集まって過ごす時間、翌日の告別式、そのあとの火葬。この一連を考えているなら、別に式場を確保する必要があります。

ここが最初の分岐点です。「安いから市営で」と決める前に、自分たちがどんな形で見送りたいのかを先に決めてください。順序が逆になると、選び直しの手間が生まれます。

出典:河内長野市営斎場について|河内長野市公式(2026-08-25確認)

2つめ|お別れは25人程度まで、火葬室の枠は1日2つ

規模と日程、2つの制約がここにまとまっています。

告別収骨室の収容は25人程度

告別収骨室(お別れ室)の収容は、25人程度です。

数字だけ見ると「うちは20人くらいだから大丈夫」と考えたくなりますが、ここは慎重に見積もってください。訃報を聞いて当日来られる方は、想定より増えることがあります。20名の予定が25名を超えれば、入りきりません。

親族だけで数名、という規模なら問題ありません。「20名くらい」と見込んでいる場合は、余裕がないと考えておいたほうが安全です。

火葬室が動くのは1日2枠だけ

金剛霊殿の火葬室が動くのは、11時と12時の2回だけです。

大きな火葬場なら1日に何組も受け入れますが、ここはそうではありません。希望した日に枠が空いていない、ということが現実に起こります。

枠ごとの時間割は次のとおりです。

予約枠式準備式開始火葬開始収骨開始(目安)
11時予約9時30分10時11時13時15分頃
12時予約10時30分11時12時14時15分頃

朝の9時半には準備が始まり、昼過ぎには収骨まで終わる。半日で完結する構成です。

注意したいのは、予約がご逝去後でなければ取れないという点です。生前に押さえておくことはできません。つまり、亡くなられてから動き出して、その時点で空いている枠を取ることになります。

ご逝去の連絡を受けたら、できるだけ早く予約状況を確認してください。ここは急いだほうがいい部分です。

出典:河内長野市営斎場について|河内長野市公式(2026-08-25確認)

3つめ|式の進行は、自分たちで用意する

これが、事前に想像しにくい部分かもしれません。

金剛霊殿は、場所を貸す施設です。市や指定管理者が式の進行に関わることはありません。市の案内でも、簡易な告別式について「式の運営はみなさまで行っていただく」とされています。

ここでいう「みなさまで」は、ご遺族が自分の手で司会をしなければならない、という意味ではありません。施設側が進行を担当しないので、利用する側で用意してください、という意味です。葬儀社に依頼して進行してもらうことも、この「用意する」に含まれます。

つまり、選択肢は2つです。

進行の担い手内容
ご遺族自身で行う司会を立て、焼香の順を決め、参列者を誘導する。すべてご家族で段取りする
葬儀社に依頼する進行・司会・祭壇・生花などを葬儀社が手配する。市営斎場を使う場合でも依頼できます

さらに、市の案内には「斎場でのお別れは、ご焼香のみ」とも書かれています。生花で飾った祭壇の前で、司会者が故人の歩みを読み上げて、といった式を思い描いていると、実際とは相当な開きがあります。

斎場側が行わないことを、はっきりさせておきます。祭壇の設営、飲食物や生花の手配、弔電・供花の預かり。いずれも対応していません。

これらを整えたければ、葬儀社に依頼することになります。「市営だから葬儀社は不要」ではなく、「市営でも葬儀社は必要になる場面がある」と考えておくのが実態に近いでしょう。

出典:河内長野市営斎場について|河内長野市公式(2026-08-25確認)

施設の使用料

ここからは具体的な金額です。金剛霊殿の料金は「市内」と「市外」で大きく変わります。判定の基準は、亡くなった方または利用する方が河内長野市民かどうか。どちらか一方が市民であれば、市内料金が適用されます。

火葬室

区分単位市内市外
15歳以上の遺体1体20,000円80,000円
15歳未満の遺体1体14,000円60,000円
生後1か月未満の遺体・死産児1体5,000円30,000円
手術肢体・胞衣汚物1個5,000円30,000円

市内と市外で4倍。この差はかなり大きく、河内長野市民かどうかで検討の前提が変わります。

告別収骨室・待合室・霊安室

施設単位市内市外
告別収骨室(お別れ室)1時間1,500円3,000円
待合室1時間500円1,000円
霊安室24時間1,000円2,000円

告別収骨室には、少し分かりにくい仕組みがあります。火葬1件につき、使用開始から1時間は無料(火葬に要する時間は除く)。ただし簡易な告別式を行う場合は、最低でも1時間分の料金が別に発生します。式をやるなら1,500円は必ずかかる、と理解しておいてください。

霊安室は24時間で1単位、受入から48時間までが上限です。ご自宅に安置できない場合の選択肢になりますが、48時間を超える安置はできません。火葬まで日数が空く場合は、葬儀社の安置施設を使うことになります。

出典:河内長野市営斎場について|河内長野市公式(2026-08-25確認)

料金について一点だけ。上記が掲載されている河内長野市のページは、2019年4月1日の更新で止まっています。7年以上が経過しているため、改定されている可能性を否定できません。実際にご利用の前に、指定管理者の施設使用料ページか斎場(0721-54-3189)で最新の金額をご確認ください。

予約から当日までの流れ

手続きは5段階です。書類の期限が一箇所あるので、そこだけ注意してください。

まず、死亡届を出します。河内長野市役所で提出し、死体火葬許可証の交付を受けます。窓口は時間帯によって変わり、平日午前9時から午後5時30分までは1階の市民窓口課、それ以外の夜間・土日祝・年末年始は1階の当直員室です。

胎児の場合は扱いが異なります。妊娠12週を超えると死産届と死胎火葬許可証が必要になり、23週以下では収骨ができません。24週以上であれば、24時間経過後に火葬が可能です。

次に、予約を入れます。インターネット予約システムか、施設の開場時間内(午前9時〜午後6時)の電話で。ここで見落としやすいのが、告別収骨室は火葬室と同時に予約しなければならないという決まりです。後から追加、ができません。霊安室の予約は電話のみの受付です。

そして、書類を届けます。ここが唯一の明確な締切です。死体火葬許可証などの必要書類を、火葬の前日午後4時までに斎場へ持ち込むか、ファクス(0721-56-1700)で送ります。前日の夕方、と覚えておいてください。

当日までに、使用許可の申請と支払いを済ませます。事前に許可証を持ち込んだ際、その場で支払うこともできます。

当日、火葬が執行されます。順番は棺が到着した順です。収骨が終わると、火葬許可証に火葬執行証明が記されて返却されます。この書類はお墓に納骨するときに必要になるので、失くさないよう保管してください。

そのほか、知っておくとよいこと

心付けは不要です。公営施設のため、係員への謝礼は一切受け取っていません。渡そうとして断られる場面を避けられます。

残骨は施設が処理します。収骨後に残った遺骨は、指定管理者が関係法令に基づいて適切に扱います。

ペットの火葬も可能ですが、条件があります。持ち込めるのは河内長野市内在住の方に限られ、火葬時間の指定・立ち会い・収骨はいずれもできません。詳しくは河内長野市の公式ページをご確認ください。

基本情報

項目内容
名称河内長野市営斎場 金剛霊殿
所在地大阪府河内長野市天野町1304番地の3
電話番号0721-54-3189
ファクス0721-56-1700
業務時間午前9時〜午後6時
休場日1月1日・1月2日
運営河内長野市(指定管理者:富士建設工業株式会社)

よくある質問

Q. 金剛霊殿だけで家族葬(通夜あり)はできますか

A. できません。通夜を希望される場合、別の式場が必要になります。市民葬祭メモリオにご依頼いただく場合は、和歌山県橋本市の「天雫はしもと」「天雫りんかん」での実施となります。

Q. 25人を超えそうな場合はどうなりますか

A. 告別収骨室に入りきりません。参列者が25人を超える見込みであれば、別の式場で告別式を行い、火葬のみ金剛霊殿で、という組み方になります。人数が読めない段階でご相談いただければ、両方の場合を想定してご案内します。

Q. 予約は誰でもできますか

A. インターネット予約システムまたは電話で予約できます。ただしご逝去前の予約はできません。

Q. 市内料金と市外料金の差はどれくらいですか

A. 火葬室(15歳以上)で、市内20,000円に対し市外80,000円。4倍の差があります。亡くなった方または利用する方が河内長野市民であれば、市内料金が適用されます。

Q. 告別式の司会や進行をお願いすることはできますか

A. 斎場では対応していません。ただし、ご遺族が自分で進行しなければならないわけではありません。葬儀社に依頼すれば、進行も祭壇も手配できます。当社にご依頼いただいた場合の対応範囲については、お電話でご確認ください。

Q. 霊安室に何日預けられますか

A. 受入から48時間が上限です。火葬まで日数が空く場合は、葬儀社の安置施設をご利用いただくことになります。


この記事について最終確認日:2026-08-25出典:河内長野市営斎場について|河内長野市公式(市による当該ページの更新日:2019年4月1日)、河内長野市営斎場金剛霊殿(指定管理者サイト)料金・運用は変更される場合があります。ご利用前に必ず最新情報をご確認ください。

執筆:市民葬祭メモリオ 編集部

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